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ロスト・ワックス・キャスティング法で造る
大仏様と言っても歴史の話ではありません。 鋳型に金属を流し込んで製品を造ることを鋳型(キャスティング)といいます。鋳型の歴史は古く、紀元前1000〜700年頃、隣の中国で鉄の鋳造物を造ったのが始まりといわれています。その後日本にもその技術が伝わり、奈良時代(約1260年前)には250トンもの銅合金を使用して砂型を造り、大仏を鋳型で造るという大事業が行われています。この事業が当時いかに困難な作業であったか、想像を絶するものがあります。かつては仏教が社会と大きくかかわり政治や権力と深いつながりを持っていたことを物語っています。長い歴史の中でこうした先人たちの技術と努力そしてロマンは後世にまで偉大な財産として受け継がれてきました。目覚ましい勢いで技術革新を成し遂げた現在でもなお、車のエンジンをはじめ南部鉄瓶、身の回りのいろいろなものがこの鋳型法により造られています。 ワックス型を使ったジュエリーの鋳造を行ったのは16世紀に入ってからで、イタリアの宝飾職人が初めてだと伝えられています。そして現在のロスト・ワックス・キャスティング法は約70年前、カナダの歯科医が歯科技工に初めてワックスを用いたことによって始まりました。 そして1950年代に入り、ジュエリーの製造にアメリカ各地で歯科医の技術を応用したロスト・ワックス・キャスティングに関心が高まり、ゴム型の開発を境にして、急速な発展を遂げました。以後アメリカを中心に世界的な広がりを見せたのです。これはジュエリー業界にとどまらず、さまざまな分野へと発展していきました。ワックス(ロ−ソクのローのようなもの)は温めるとやわらかくなり、変形し自由自在に型付けができます。そして冷えると固まります。これをもう少し温めるとドロドロに溶けて流れ出し、さらにもっと加熱すると燃えてしまいます。このワックスで作った指輪が流れ出し、ワックスの形がなくなってしまうことをロスト(lost)、金属を流し込むことをキャスティング(鋳造)といいます。そしてこの方法をロスト・ワックス・キャスティングといい、略してキャスティングと呼んでいます。 この製造方法は単品の製造だけでなく、特に同じパターンのジュエリーを量産するのに適しています。ジュエリーの製造の基本はあくまでもハンドメイドですが、市場ニーズが増大した現在、このロスト・ワックス・キャスティング法がジュエリー製造の主流となっています。 |
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ジュエリーの大半はキャスティングにより造られる 同規格での量産化ができジュエリーの低コスト化が実現しジュエリーの大衆化、多様化を実現した製造方法ですべての分野に適応できる幅の広い技術です。 |