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ダイヤモンドの話

石言葉は、純粋、不滅、不屈の意志を貫く石、成功、勝利、富、権力。
純粋で変わらぬ思いを貫くという意味から、恋や結婚を記念するのに最適なアイテムとされています。また、その輝きから贈る人の思いの強さを表す一番の物として愛用されている。

夢を育み、その美しい輝きが身につける人を輝かせるもの。
贈り物として、贈る人の思いがその輝きによって強められるもの。
そんな不思議なアイテムとして使われています。


名前

Adamant(ギリシャ語)------- 壊れざる物
Adamas アダマス(ラテン語)------ Diamas ------ Diamant 征服されざる者

中世までインドから来た神秘の八面体結晶として知られていました。硬い鉱物として、騎士や戦闘士たちのお守りや家に残る女性たちのお守りとして使われていました。
17〜18世紀、ブラジルからのダイヤモンドがヨーロッパに伝わりましたが、まだダイヤモンドはほんの一部の特権階級のもので、19世紀後半にアフリカで大きなダイヤモンド鉱山が発見され産出量は年々増加。民主主義、人民主権の高まりの中で一部特権階級のものから一般に広まっていきました。


鉱物学的知識

成分 炭素 炭素の4本の腕が立体的に共有結合したもの
結晶構造 正八面体構造
モース硬度 10
(引っ掻きキズによるテストで、あるものにキズが付くかどうかを見る相対的な硬度)
ヌープ硬度 5500〜8500
圧力検査による絶対値。モース硬度でサファイアは硬度9であるが、ヌープ硬度は1/4以下の硬度(1600〜2000程度)になっている
靭性 水晶程度で比較的もろい
劈開性 八面体結晶に平行に強い劈開性を持つ
比重 3.52
屈折率 2.417
分散 0.044
表面は油に馴染みやすく、熱伝導性が高い。強い蛍光を発するものがある。X線に対して透過


宝飾品としてのダイヤモンド(輝き)

ダイヤモンドの美しさはその輝きです。
ダイヤモンドは外からの光を取込み、反射・屈折させることによって、あの煌めきを見せています。その輝きは、ブリリアンシー、ファイアーとシンチュレーションの3種類に分けられています。

【ブリリアンシー】
ダイヤモンドが反射する白色光の量です。これは内部で反射する光と表面で反射する光があります。ダイヤモンドの面が構成する角度とその面の磨き方が大きく影響します。

【ファイア−】
ダイヤモンドが反射する光が虹の七色に分解される量です。ダイヤモンドの面に対して斜に入る光は、それぞれのファセットで七色に分解され、ダイヤモンド特有の虹の煌めきを出します。これがあまり強くなると下品になると言われています。ファセットの大きさと角度が大きく影響します。

【シンチュレーション】
いわゆる煌めきで、ダイヤモンドを動かしたときにキラキラする光の動きです。ファセットの大きさと位置とシンメトリーが影響します。シンメトリーがしっかりしているエクセレントカットは、落ち着いた上品な煌めきになります。

光を反射屈折させるために重要な要素には次のようなものがあります。

1、光を全反射させるためのダイヤのプロポーション(特に角度)
2、同じく表面の磨きかた
3、きれいな虹色を見せるためのファセットの大きさ、位置
4、煌めきと同時に整った光を反射させる対称性
5、石の中にある内包物

1〜4まではダイヤモンドの価値を表す4Cのうち、カットに関係する部分です。5はクラリティーに関係します。

※4Cとはカラット、カラー、クラリティー、カット

従来、ダイヤモンドの価格を決定する重要な順番は、カラット、クラリティー、カラー、カットの順番でした。しかし日本ではカラットの重要性は変わりませんが、美しさに大きく影響するカット、カラーが重要な位置を占めるようになってきました。日本ではシンメトリーが美しく、見た目でカットの良さがわかるエクセレントが人気を得ています。エクセレントは普通のダイヤに比べて多少割高になります。しかしカット評価は4Cのうち唯一人間の技術が介在する部分です。他の3つの要素は天然石として自然がもたらした特徴ですが、人間が作ったカットについては、評価の高いエクセレントを贈り物や人生の記念品として使いたいという人が非常に多くなっています。


有名なダイヤモンドあれこれ

【コ・イ・ヌール】(光の山)(Koh-i-Nur)
1526年までは相争う二人のインドの王侯の手を経たこの石は中国からインドへ侵入してきたムガール帝国がすべての王侯たちを征服してコイヌールを押収しました。200年経ってペルシャのナディール王がインドを征服した時、そのコイヌールはペルシャに移りました。そこでまた相次いで起こった一連の暗殺、陰謀の中で所有者は次々と変わりました。ペルシャからコイヌールを取り返したのはパンジャブの虎といわれたラジット・シンでした。そして1849年英国がインドを征服した時、シンはビクトリア女王にこれを譲り渡したのです。残念なことにビクトリア女王はコ・イ・ヌール(186カラット)を再カットし、重さはほとんど半分(108.93カラット)になってしまったのです。現在は他のクラウン・ジュエリーとともにタワー・オブ・ロンドンに保管されています。

【リージェント】(Regent)
1701年、インドのダイヤモンド鉱山で働いていたある男が大きな原石(410カラット)を発見しました。男は自分のふくらはぎに大きなキズをつけ、そのキズの中に原石を埋め込んで鉱山を脱走し、その後男は一人の船長にどこか遠い国へ連れて行ってくれるように頼み原石を渡しました。ところが船長は約束を守らず船が沖に出ると男を海の中に投げ込んでしまい、その原石を5000ドルでインドの商人に売り渡し、商人はそれをマドラスの英国人知事サー・トーマス・ピットに10万ドルで売り付けたのです。サー・トーマスは原石を研磨し、大きさは半分ほど(140.50カラット)になったものの素晴らしい美しさでした。後のリージェント・ダイヤモンドの誕生です。それをオルレアンズ公爵(フランスの摂政)が60万ドルで買い取りましたが、フランス革命のどさくさに王冠に輝いていたこのダイヤモンドは盗まれたものの、数週間後エリセ宮の溝の中から発見されました。さすがに泥棒もこのあまりに有名なダイヤモンドを売ることはできなかったのかも知れません。フランス共和国政府はこの貴重なダイヤモンドを接収し、後にそれはナポレオンの儀式用の剣の柄にはめこまれ、現在ルーブル博物館に展示されています。

【ホープ】(Hope)
有名な旅行家のタベルニエが1642年にインドから持ち帰った大きなブルーのダイヤモンドの一部がこのホープのダイヤモンドになったと言われています。このタベルニエの石は、1668年ルイ十四世に売られ、転々と変わった持ち主を次々と不幸に陥れた宝石として有名です。このダイヤモンドを受け継いだルイ十六世と王妃マリーアントワネットはフランス革命で断頭台の露と消えました。1792年にフランスの王冠の宝石が盗まれた際に紛失してしまい、それ以来もとの姿のまま見た人はいません。しかし、1830年にホープダイヤモンド(44.50カラット)は同じ色合いのもっとも小さな石とともにロンドンの市場に現れました。そしてホープのコレクションの一つになったのです。ホープ家では不慮の死や不幸が続きその後の持ち主も不運に見舞われました。この有名なホープのダイヤモンドはワシントンのスミソニアン博物館で見ることができます。

【ユーレカ】(Eureka)
アフリカ大陸で発見された最初のダイヤモンドでユーレカ(我、発見せり、というギリシャ語)という名前が付けられました。原石(21カラット)は欧州でカットされて10.73カラットになりました。その後、この石は南アフリカに戻されてキンバリーの金鉱博物館に展示されています。

【カリナン】(Cullinan)
1905年、世界一大きなダイヤモンド原石として南アフリカのトランスパールで産出しました。その鉱山会社の主任であり、また所有者でもあった人の名にちなんで、カリナン・ダイヤモンドと命名されました。原石の重さは3106カラット。このカリナン・ダイヤモンドは最後には英国のエドワード七世に献上され、王はこれをカットして9個の大きな石と96の小さな石にしました。そのうちの一つカリナンI(530.20カラット)はペアシェープでアフリカの星と呼ばれるものでカットされたダイヤモンドでは世界最大のものです。現在、タワー・オブ・ロンドンに保管されています。

【テーラー・バートン】(Taylor Burton)
リーチャード・バートンが最初にエリザベス・テーラーに贈ったダイヤモンドは33.19カラットのエメラルド・カットのクルップ(Krupp)と呼ばれるダイヤモンドでした。ミス・テーラーはこの石を指輪として使いました。その他有名なペルグリナ(LaPeregrina)と呼ばれる素晴らしい真珠を贈ったりしています。そして、1972年のエリザベス・テーラー40回目の誕生日の贈り物として、後にテーラー・バートンと呼ばれることになる69.42カラットのペアシェープ形のダイヤモンドを贈っています。このダイヤモンドはプレミア鉱山でとれた240.75カラットの原石をハリー・ウィンストンが買ってカットさせたもので最高の品質のDカラー、Flawlessの宝石であると言われています。この石は1969年にオークションにかけられ、100万ドルを越える値がつきカルチェが落札したものの、その後リチャード・バートンに買い取られました。グレース王妃の40回目の誕生日にエリザベス・テーラーがつけてゆくなど話題を呼んだこのダイヤモンドも1978年にバートンと離婚したテーラーによって競売にかけられ、約50万ドルで落札され、現在はサウジアラビアに渡っていると言われます。


ダイヤモンド購入上の一般的な注意事項

ダイヤモンドの値段は1カラット百万円以上のものから、3〜5千円の工業用のものまで、とんでもない開きがあります。宝石用のダイヤモンドは無色透明ですが、多少の黄色味を帯びることが多く、黄色が濃くなるに従って値段は急に安くなっていきます。
 無論、質は同じでも内部にキズや黒点があれば大変安くなってしまいます。極稀にピンクや青や緑のダイヤモンドがありますが、それは珍しさから高価な値段がついているのが普通です。
 ダイヤモンドは宝石の中で最も美しくまた高価でもありますが、宝石を財産として所持する場合にはダイヤモンドが最高に便利であるとされています。それは世界的にデビアス社の統制がゆきとどいており、値段が比較的に安定していることや大きさ(重さ)、色、含有物などから望む値段のものがあり、そして売る時も決まった値段で売れるという事情があるからです。金ほどではありませんが他の宝石に比べれば換金性があるということでダイヤモンドが財産用としても喜ばれているのでしょう。しかしながらこれらの条件を満足するダイヤモンドは限られています。もう既に指輪などになっているものは一般的にダイヤの値段ではなく、宝飾品としてダイヤの値段の数倍で売られているのが普通です。カットの良くないダイヤモンドは見かけの大きさ(重さ)のわりに価値はありません。鑑定書(品質保証書)が付いているからと言ってカットが良いことにはなりません。では購入に際し、注意すべき点を以下にあげておきます。

注意点
1、信用のある店で購入すること
2、投資や財産という意味でダイヤモンドを購入する場合には宝飾品を購入するのではなく、
  ダイヤモンドの石自体を購入することが望ましい
3、自然光またはダイヤモンド・ライトのしたできれいで納得のゆくものであること
4、ダイヤモンドの4C、特にカットの評価と蛍光性にも注意を払うこと
5、権威のある鑑定書付きのものを購入すること
6、カットについての評価が鑑定書でなされているか把握しておくこと
7、ラウンド・ブリリアント以外の形のものを購入する場合には特に注意が必要
8、ダイヤモンドの価格表(アスキング・プライス)の値段について知っておくこと
9、ねらい目の価格帯について知っておくこと
10、偽物やごまかし、その見分け方について知っておくこと
11、ファッションの動向を知っておくこと
12、すり替えなどの心配をしないですむ、信用のある店で宝飾品に加工してもらうこと
13、ダイヤモンドの取扱い方を知っておくこと
14、将来のダイヤモンド市場の変化の予測を持っておくこと


ダイヤモンドの価格 −その資産価値って?

 一般的に宝石の財産としての特徴は耐久性と携帯性にあるとされています。耐久性は硬度が高く傷みにくいだけでなく、時代が変わっても値打ちはあまり変わらないという意味も含まれています。この点でダイヤモンドは宝石の中では財産として最も優れていると言えましょう。しかしながら物事には必ず弱点があります。ダイヤモンドは衝撃や火災に比較的弱いこと、売りたい時に値打ちほどには売れないということです。この点では金のほうがよほど優れています。ですから短期間に値上がりを期待して儲けようという人にはおすすめできません。インフレには強いのですが、換金性はあまり良いとは言えません。
 では、どのような買い方をすれば良いのでしょうか。ダイヤモンドは宝飾品、アクセサリーとして身につけて楽しむ、所蔵して眺めて楽しむ、財産にするの三つがあるとされています。これら三つに加えて社会的なステータス・シンボルとしての意味があるという人もいます。結論から言えば、アクセサリーにするのと同時に所蔵して眺め、豊かな気分を味わい、財産として子孫に伝えたいというのが一般的ではないでしょうか。そして社会的にもステータスが認められ皆に誇れると言うことで、少しオーバーに言えば一石二鳥か三鳥になりうるのがダイヤモンドであると言えましょう。他の宝石、例えばルビーやエメラルドは合成石との鑑別が簡単ではなく素人には値段の高低を判断することが難しいでしょう。ダイヤモンドの場合でも流行のカットを選んでしまったり、ファンシーカラーのものを選んだりしてしまうと買う時に高くついたり、ごまかされたり、売りたくても売れないということになります。
 投資が目的ならば一般的に0.5−3.0カラットで色はホワイト(D−H)で、透明度はSI以上のものが良いとされています。普通、一般に良いとされているのは色がDからHで透明度はVS2以上とされていますのでこの点を参考にすると良いでしょう。
 よく宝石店でダイヤモンドをセットした宝飾品を買いに来たお客さんが「これは投資になるでしょうか?」と質問しているのに出会います。しかし決して宝飾品を投資の対象にしてはいけません。宝飾品は宝飾品としての美しさの値段で売られているのでありダイヤモンドの値段で売られているわけではありません。例えば指輪として200万円したものでも、ダイヤモンドだけ外して売ったら30万円だったということは良くある話しです。


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